【ELSEIF】私がネットワーク系フリーエンジニアになった理由

トレンドから定番へ。フリーエンジニア必須のネットワーク系知識、仮想化技術について

【ELSEIF】私がネットワーク系フリーエンジニアになった理由

ネットワークエンジニアのための仮想化技術

物珍しさからIT投資を先んじて行ってきた企業のみならず、時代に乗り遅れてビジネスシーンで孤立するという危機感に迫られたシステム導入も、そろそろ一段落し始めています。しかし更に技術革新は進んでおり、より柔軟により使いやすいサービスが提供されるようになっています。

仮想化技術の利用

まずこれまでであれば企業内に必要なシステムやデータがすべて収納されていたのですが、これでは将来的に必要となる要領をあらかじめ確保しておく必要があるため、ある程度の余裕を持たせたシステム設計を行う必要があります。しかし導入するのに初期投資が大きくなる一方で、実際のところはあまり活用されずに無駄なまま放置されることも少なくありません。ここで仮想化技術を活用すれば、必要な資源を実際の運用に応じてきめ細かく配分することができますし、1台の機器を複数台であるかのように活用することが可能であるため、全体としての利用率を上げることができるのです。仮に拡張の必要がある場合であっても運用しながらの対応が可能であって、従来のように一度システムを停止させる必要はありません。また現在使用中の機器に障害が生じた時にも、サービスを停止することなく別の機器に処理を任せることができます。更に導入すべき機器が最低限の台数で済むため、物理的な管理の手間が省けて初期投資を抑えることができますし、あくまで仮想空間上にアクセスすることで運用するため、データのバックアップや復元、あるいは移行という場面においても容易なのです。

仮想化技術の種類

このように利用価値の高い仮想化技術ですが、レイヤーごとに様々な種類があります。例えばVLANや仮想IPアドレスに代表されるネットワークレイヤーや、RAIDやLVMといったストレージレイヤーが挙げられます。またCPUレイヤーにおいても、一つのプロセッサを二つのプロセッサであるかのように利用するHT技術や、各プロセッサの並列処理によってメモリを共有するSMPも含まれます。しかしなんといっても最近では仮想化という場合、サーバレイヤーをさす場合が多いでしょう。これは一つの物理サーバ上に仮想環境を構築し、その上に複数の仮想的なサーバを構築するという技術であり、物理環境の制約を受けずに済むのです。VMWareやCitrixのXenによって今後普及が加速すると期待されています。

仮想化導入のリスク

もっともどのような技術であっても、プラス面があればマイナス面もあるものです。例えばサーバ仮想化の場合には、対象となるシステムがサーバ仮想化上であっても問題なく運用できる性能を維持できるのか、よく確認しなければなりません。というのも性能劣化の恐れがあるからです。また仮想化レイヤーのバグから障害が生じた場合に、その影響範囲が拡大するかもしれません。従ってそのようなリスクを最小限に抑えるようなシステムを、あらかじめ導入しなければなりません。

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