もはやあらゆる業界で必要とされているネットワーク技術、それに対比してネットワーク系エンジニアの需要も増えています。しかし企業としても可能な限り優秀な人材が欲しいもの。平均的なレベルのエンジニアでは希望通りの仕事を選べるとは限りません。これからのネットワーク系エンジニアに求められる、スキルにプラスアルファとなる部分とはどのようなものでしょうか。
ネットワークというのはイメージとして捉えることはできても、実際に目で見ることは中々ないものです。アプリケーションは画面上で確認できますが、ネットワークというとケーブルも含めてのことになりますので規模が大き過ぎるからです。ネットワークは普段当たり前の様に動作していますが、ある日突然不具合が発生すると大混乱が起きるものです。まるで空気の様に存在しているネットワークにコンピュータが接続されることにより、一つの集合体となります。それだけに今後のネットワークエンジニアはコンピュータに関するスキルもあると有利と言えます。UNIXやLINUX、WINDOWSなどのOSの設定や、IPアドレスやルーティングに関するキャリアがあることで仕事の幅も広がることでしょう。
IT時代において、企業でもインターネットを利用したビジネスが展開されています。世界中に広がるネットワークということもあり、セキュリティに関してもかなりの管理技術が必要とされています。危機管理方法としては自衛手段を取るしかなく、個々の企業でセキュリティ対策を万全にしなくてはなりません。今後のネットワークエンジニアに求められるセキュリティとして、「TCP/IP」があります。これは外部からの不正アクセスを防止する目的となります。ファイアウォールに関しては是非学んでおいた方が良いでしょう。全てのセキュリティに対して考えるということではなく、ネットワークエンジニアとしてどのような部分を重視してセキュリティ対策を行うべきか、ということを検証する能力があることが望ましいでしょう。
グローバル企業のネットワークは海外とも繋がっています。海外とスムーズにコミュニケーションを取る為にも、今後のエンジニアには語学力、特に英語は必要とされます。日本のオフィスにいるだけだから英語力は必要ない、とは言い切れない時代になっているのです。最近ではエンジニアも技術を学ぶ為に海外出張に行かされる機会も増えてきています。ところがIT関係の人は研究者タイプが殆どで英語が苦手な人が多く、海外のIT技術者とスムーズにコミュニケーションがとれないことが多いのです。IT用語での会話は通訳を介すと不自然となり、結果十分に結果を出せずに終わる結果となってしまいます。少なくとも相手の言うことを理解できる、文法はどうであれ自分の言いたいことだけは主張できる程度の英会話力はつけることです。