努めていた会社を辞めてフリーランスのネットワークエンジニアとしてやっていくなら、独立前の準備が欠かせません。やる気だけが先行して何の準備もせずに独立してしまうと、「こんなはずではなかった」「こうしておけば良かった」と後悔することも多いでしょう。ここでは、ネットワークエンジニアがフリーランスになる前に準備しておくべきことをいくつかご紹介します。
まずはなんと言っても、生活費などの資金確保です。会社に勤めている間は定期的に給料をもらえていましたが、フリーランスになると案件を受注しなければ報酬は1円も入りません。例え案件を獲得しても報酬がすぐに支払われるとは限らないため、最低限の資金を確保しておかなければ生活もままならなくなります。また、仕事が安定するまでは収入のばらつきも発生します。さらに、これまで給与から引かれていた税金なども自分で支払わなければなりません。そうすると出費ばかりがかさんでしまい、貯金を切り崩しながら日々不安な生活を送る羽目になる恐れもあります。そうならないためにも、これまでの給料の3ヶ月から6ヶ月分程度の資金は蓄えておいた方が良いでしょう。
フリーランスとして活動する際に必要になるのが、契約書や見積書、請求書などの各種書類です。これらをメインの業務と並行して作成していてはどうしても対応が遅れてしまい、クライアントに不信感を与えてしまう可能性もあります。そのリスクをなくすためにも、使い回せる雛形を事前に作っておきましょう。契約書などの雛形を無料でダウンロードできるサイトもあるので、書類作成が苦手な方は利用してみることをおすすめします。また、人脈づくりに役立つ名刺やポートフォリオの作成、SNSの開設なども、意外と時間がかかります。こちらも、余裕がある時に準備を進めておくべきでしょう。自分をアピールしたり情報を収集したりするための大事なツールなので、しっかりこだわって納得できるものを完成させてください。
独立準備ができたら、円満に退職するための準備をしましょう。急に辞めてしまうと、一緒に働いていた仲間に迷惑をかけてしまいます。今後取り引きをする可能性もあるので、良好な関係を続けるためにも引き継ぎをしっかり行い、後腐れなく退職しましょう。余裕を持って業務を引き継ぎたいなら、繁忙期は避けた方が懸命です。退職の際は健康保険被保険者証や社員証などを会社に返却し、会社からは離職票や源泉徴収票、年金手帳、雇用保険被保険者証などを受け取りましょう。 なお、退職後も、国民健康保険・国民年金の手続きや青色申告承認申請書の提出など、やるべきことはたくさんあります。 これらについてはレバテックフリーランスのお役立ちコンテンツで詳しく紹介されているので、気になる方はそちらを参考にしてみてください。独立準備のヒントはもちろん、フリーランスとして成功するための有益な情報も獲得できるでしょう。
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参照:レバテックフリーランス
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